【前編】こどもの習い事に日本舞踊?伝統と所作が身につく“和のおけいこ”の魅力とは

2025.05.28
習い事といえばスイミング、英語、ピアノ…そんな定番に加えて、今じわじわと注目されているのが「日本舞踊」です。「えっ、あの着物で踊るやつ?」「子どもでもできるの?」と、ちょっと意外に感じた方も多いのではないでしょうか。実は日本舞踊って、姿勢・所作・礼儀・集中力といった、子どもたちに身につけてほしい力を育む“和のおけいこ”なのです。今回は、日本舞踊の基本と、習い事としての魅力を深堀りしていきましょう♪

目次

日本舞踊がこどもの習い事として注目されている理由

最近、子どもの習い事として「日本舞踊」を選ぶご家庭が少しずつ増えています。「えっ、舞踊?」「伝統芸能って難しそう…」と思うかもしれませんが、日本舞踊は現代の子どもの成長にぴったりの習い事なんです。スマホやゲーム、デジタルコンテンツに囲まれた現代の生活。姿勢が崩れやすかったり、集中が続かなかったり、言葉にしづらい感情がたまりがちだったり…。そんな今だからこそ、静かで丁寧な時間を持つ“和のおけいこ”が再注目されているのです。

所作が美しくなる=“自分を大切に扱う”ことを学べる
日本舞踊では、すり足で静かに歩いたり、手の先まで神経を行き渡らせて動かしたりと、ひとつひとつの所作を丁寧に行うのが特徴です。

礼儀と集中力が自然に身につく
日本舞踊のお稽古では、先生に挨拶をするところから始まり、道具の扱い方、順番を守ることなど、礼儀作法がとても大切にされます。

これは“厳しいしつけ”というよりも、指導の中で相手や空間を大切にする“和の心”にふれる機会。さらに、ゆっくりとした動きを正確に繰り返す中で、集中力・忍耐力・注意力も育まれていきます。



日本舞踊ってどんなもの?基本と特徴をやさしく解説

「日本舞踊」と聞いて、どんなイメージを持ちますか?着物を着て、扇子を持って、ゆっくりと動く…というような印象をお持ちかもしれませんね。日本舞踊は、江戸時代に庶民の娯楽として親しまれた「歌舞伎舞踊」などをルーツに持つ、日本の伝統的な舞のスタイルです。音楽に合わせて全身で物語や感情を表現する、“語らない演劇”のような舞台芸術ともいえます。

派手なジャンプや激しい動きはない
日本舞踊は、バレエやジャズダンスのように大きく飛んだり回ったりするような動きはあまりありません。そのかわりに、すり足で静かに進んだり、重心を低く保ちながらゆっくりと扇を広げたりと、静かな動きの中に意味や感情を込めるのが特徴♪

音楽と所作で“物語を演じる”芸術
日本舞踊は、単なる振り付けではありません。その多くは物語性を持っていて、登場人物の気持ちや情景を動きだけで伝える“演じる踊り”です。たとえば、「桜の舞い散る春を表すしなやかな手の動き」、「花嫁になる娘の緊張と喜びを演じる表情」、「子狐のかわいらしさを跳ねるようなステップで表現」など。

 

 

習い事としての日本舞踊|姿勢・礼儀・集中力が育つ

日本舞踊は「伝統文化」としての魅力はもちろん、子どもの習い事としても注目度が高いと言えます。その理由は、踊りを通して “人としての土台”が自然と身につくからなんです。

自然と身につく、美しい姿勢
日本舞踊では、立ち方・座り方・歩き方など、姿勢がとても大切にされます。稽古を重ねるうちに、無理なく背筋が伸び、日常でも「立ち姿がきれい」と感じられるようになる子もいます。

やさしく学べる、礼儀作法
レッスンのはじめとおわりには必ず先生へのごあいさつがあります。道具の扱い方や教室でのふるまいを通して、「相手を思いやる気持ち」を形にするやさしい礼儀が、自然と身についていきます。

集中力と落ち着きが育つ時間
ゆっくりとした所作の中で、自分の動きを意識する日本舞踊は、集中力や内面の落ち着きを育てるのにぴったり。周囲と比べるのではなく、「昨日より少しできた自分」に出会えるのです。

 

 

実際のレッスンはどんな感じ?初めてでも安心の指導内容

「でも日本舞踊って、難しそうだし敷居が高そう…」そう感じる親御さんもいるかもしれません。ですがご安心ください。なんと1歳のお子さんから通えるお教室があるなど、さまざま。子ども向けの日本舞踊教室では、はじめてのちいさな子どもでも安心して学べるよう、やさしく丁寧な指導が行われています。

あいさつと所作から、やさしくスタート
子ども向けの日本舞踊教室では、「あいさつ」「立ち方」「歩き方」など、基本の所作から丁寧に指導してくれるので安心です。初めてでも一つひとつゆっくり学べるので、不安を感じずに始められます♪

道具の扱いも楽しく学べる
扇子や手ぬぐいなどを使った稽古は、子どもたちに人気。たとえば「お花を咲かせる」「雨を表現する」といったテーマで、四季や日本文化に親しみながらながら自然と集中力や表現力が育っていきます♪

着付けもやさしくサポート
着物に不慣れでも大丈夫。先生や先輩の子どもたちがサポートしてくれますし、最近は洋服の上から羽織れる簡単な和装で稽古する教室も増えています。少しずつ和の世界に親しんでいけますよ♪

 


子ども向けの習い事として注目される日本舞踊には、静かな動きの中に姿勢や礼儀、集中力を育む力があります。繰り返しの所作を通して、自然と美しい立ち振る舞いや思いやりの心が身につくのが魅力です。次回は、表現力や感性、文化的な学びにも目を向けてご紹介します!

習い事検索サイト「mitete step!」を使えば、お近く日本舞踊教室を簡単に見つけられます。ぜひご利用くださいね♪

 

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