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こどもが強い拒否を示したり、生活リズムや学校生活に支障が出ているときは、やめどきを前向きに検討するタイミングです。また、成長に伴って興味や目標が変わることも自然なこと。親が「せっかくここまで頑張ったのに…」と思っても、無理に続けさせるより新しい挑戦へ切り替える方がこどもにとってプラスになる場合もあります。
● こどもの気持ちを中心に:「どうしたい?」を聞いてみることで本人の意思を尊重できます。習い事をやめたい理由には、教室の雰囲気が合わない場合もあれば、習い事自体が楽しめていない場合もあります。どちらにしても、こどもの本音を引き出すことが大切です。
● 落ち着いた場面で話す:帰宅直後や疲れているときではなく、休日やリラックスした時間が適しています。
● 選択肢を一緒に並べる:「やめる」「続ける」だけではなく、「一時休会」「別の習い事に変える」など複数の道を提示すると安心感が生まれます。
やめると決めたら、教室や先生への伝え方も大切です。トラブルなく円満に終了できるよう、次のポイントを意識しましょう。
● 早めに相談する:やめたい気持ちが固まったら、月謝の締め日や年度の区切りを確認し、余裕をもって伝えるのがおすすめです。
● 理由はシンプルに:「生活のリズムが合わなくなった」「家庭の事情で」など、こどもや先生にとって負担の少ない説明で十分です。
● 感謝を伝える:これまでの指導やサポートに対して「お世話になりました」としっかりお礼を伝えることで、こどもにとっても気持ちよく区切りを迎えられます。
● 終了までの過ごし方を工夫する:最後のレッスンや発表会を一区切りとして大切に過ごすことで、良い思い出になります。
やめた後も学びや経験の場はたくさんあります。やめたい理由が教室の雰囲気にあるのか、習い事自体が合わなかったのかによっても次の一歩は変わってきます。
● 別の習い事に切り替える:より合った分野で自信を持てるようになることも。雰囲気が合わなかった場合は、指導方針やクラスの雰囲気が違う教室を選ぶだけで楽しく通えることがあります。
● 短期体験や季節イベントに参加:夏休みや長期休暇を利用した体験は、新しい興味を広げるきっかけになります。習い事自体を少し休んで、気軽な体験で自分の好きなことを再発見するのも良い流れです。
● 家庭で学びを取り入れる:料理や読書、音楽など、生活の中で育つ力も大切です。形式的なレッスンから離れても、日常の中でこどもの「好き」を伸ばしていくことはできます。
やめることは「終わり」ではなく「新しい一歩」。家庭での過ごし方次第で、こどもの可能性は広がっていきます。
やめたあと、すんなり「やめてよかった」と思えることばかりではありません。「親の期待に応えられなかったかも」「あんなにやめたかったのにやめたらとても寂しい」「わがままだったんじゃないか」と自分を責めたり、燃え尽き症候群になったりする場合もあります。だからこそ、家庭での声かけや環境づくりがとても大切です。こどもが安心して気持ちを切り替えられるように、保護者ができることを意識してみましょう。
● これまでの努力をしっかり認める:「ここまで頑張ったね」と伝えることで自信が残ります。小さな達成も一緒に振り返ると、自分の歩みを肯定できるようになります。
● 新しい挑戦に目を向ける:興味を持ったことに挑戦できるよう後押しする。体験イベントや短期講座を紹介するのも一歩です。
● 休む時間を大事にする:リフレッシュすることで、次の挑戦に向けたエネルギーがわいてきます。好きな遊びや家族との時間を楽しむことも、こどもの心を満たします。
習い事をやめることは、決して後ろ向きな選択ではありません。こどもの笑顔や安心を守りながら「次の一歩」に進むための大切なプロセスです。大事なのは、親子が納得できる形で切り替えること。新しい経験や学びのチャンスは必ずあります。焦らず、こどもと一緒に未来を描いていきましょう。
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